2010年3月12日(金)「しんぶん赤旗」
地方バス路線維持へ
塩川議員 総務相に支援求める
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日本共産党の塩川鉄也議員は11日の衆院総務委員会で、地方バス路線維持のための国の支援策を拡充するよう求めました。
「地域の足」である地方バスは厳しい経営環境におかれています。実際、2002年の「改正」道路運送法の施行で、事業者が自由に路線撤退できるようになると、全国でバス路線の撤退が相次ぎましたが、01年度からの補助金制度の変更で国の補助対象が複数市町村にまたがる広域的幹線的路線に重点化されたことも路線廃止に拍車をかけています。
特にいま、合併で広域化した自治体でのバス路線維持が各地で大きな問題となっています。
塩川氏は地方バス維持のための支援策には(1)地方バス路線維持対策(2)地域公共交通活性化・再生総合事業などがあるが、都道府県が対象だったり、期間が3年に限定されているなど、「市町村にとって使い勝手が悪い」と指摘。また、特別交付税による措置があるものの、交付額がわかりにくいことや、過疎地域では過疎債が活用できるとはいえ、「借金は借金であり活用しにくい」との声があると指摘しました。
塩川氏が「市町村が合併して広域化しているが、自治体内のバス路線を維持するための国の補助はない。支援できるような工夫が必要ではないか」と求めたのに対し、原口一博総務相は「さらに何ができるのか検討したい」と答えました。
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