2010年3月13日(土)「しんぶん赤旗」
核密約、普天間――米国にモノ言えぬ政権でいいのか
名古屋 志位委員長が演説
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日本共産党の志位和夫委員長は12日、名古屋市で行われた演説会の訴えのなかで、「鳩山内閣は、『対等な日米関係』を築くということを『公約』にしてきたが、この半年間の実態はどうか。核密約問題、普天間基地という国政の二つの大問題で、米国にモノ言えぬ政権だということが明瞭(めいりょう)になった」ときびしく指摘しました。
核密約問題では、政府は9日に「報告書」を公表しましたが、その最大の問題点は、1960年に日米両国政府によって調印された「討論記録」の存在を認めながら、これを核持ち込みの密約―核搭載艦船の寄港を事前協議の対象としないという秘密の合意―と認めていないことにあります。
志位氏は、「『こんなことでどうして「非核三原則」を守ることができるか』とのわが党の追及に、外相は『具体的なことは言えないが、私は確信をもっている』というだけで、何の保証も示せない。密約を密約と認め、廃棄してこそ、『非核の日本』へのたしかな道を開くことができる」と訴えると、大きな拍手が会場を包みました。
普天間基地の問題では、政府は、「移設先探し」をしたあげく、沖縄県内に新基地をおしつける立場を固めつつあり、沖縄では島ぐるみの怒りが爆発しつつあります。
志位氏は、「5月末までに決めるかどうかが取りざたされるが、問題は時期でなく中身だ。民主党が衆院選で県民に公約したことは『県外、国外』であり、これは移設論の土俵という問題点はあっても、『県内たらい回しはしない』という公約だった。どんな理由をつけようと、県内への新基地建設は、国民・県民への公約違反だ」として、この動きに強く反対する考えを示すと、「そうだ」の声と拍手がわきおこりました。
そして、日本共産党は、普天間基地の無条件返還をもとめてたたかいぬくとともに、「県内の新基地建設反対」「普天間基地の即時閉鎖」を求める島ぐるみのたたかいに固く連帯して、日本列島津々浦々からたたかいをおこしていく決意だとのべました。
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