2010年3月13日(土)「しんぶん赤旗」
子育て環境整備こそ
高橋議員 子ども手当見直し迫る
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日本共産党の高橋ちづ子議員は12日の衆院厚生労働委員会で、子ども手当法案に関し、来年度からの月額2万6000円の“満額”支給について「大胆な見直しをすべきだ」と求めました。
高橋氏が「2万6000円で子育ての費用は基本的にまかなえると考えているのか」と質問したのに対し、長妻昭厚労相は「すべてではないが、子育ての基礎経費の相当部分に当たる」と答えました。
高橋氏は、文部科学省のデータでは公立小学校の学習費の総額が年間30万7723円かかり、これでは子ども手当分が丸々なくなり、中学校では16万円も足が出ることを指摘しました。
その上で「貧困の克服のためには特別の手だても必要だ。保育の充実や小学校入学前までなら3100億円でできる医療費無料化など子育てしやすい環境整備も一体に取り組む必要がある」と強調しました。そして、「月額2万6000円、予算額5兆4000億円では、どこかにしわ寄せがくるか、あるいは増税かと不安になる」と述べて、大胆な見直しをするよう求めました。
長妻厚労相は「まず(2万6000円という)目標を設定して、それにつきすすむことが重要だ」と、見直すつもりのないことを表明しました。