2010年3月13日(土)「しんぶん赤旗」
労働者・中小企業大事に経済の立て直しを
名古屋演説会 志位委員長訴え
かわえ・もとむら両氏が決意
日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が12日、名古屋市公会堂で開かれました。「差別医療制度の廃止を先送りする民主党にはがっかり。共産党に頑張ってもらわないと」(76歳の男性)、「製造業の町工場が次々と廃業している。固定費補助は本当にやってほしい」(31歳の男性)など、開場前から熱い思いを胸に大勢が列をつくり、参加者は3階席まであふれて、ロビーでも多くの人たちがビジョンに見入りました。
かわえ明美参院比例予定候補が登場すると、大きな声援が。かわえ氏が、ふるさとの岐阜県上之保村(現在の関市)でも四十数年ぶりに演説会が開かれ、元村長までが案内をしてくれるなど幅広い人たちのなかで変化が起きていると報告すると、会場は大いにわきました。
もとむら伸子参院愛知選挙区予定候補は、派遣法の問題で「民主党がザル法しかつくれないなら、共産党がやるしかない。全国でも非正規切りが多い愛知の共産党が頑張らなくてだれが頑張るのか」と固い決意を表明。「頑張れ」との力強い声援と拍手が起こりました。
志位氏は、参院選の位置付けと政党配置の構図を明らかにするなかで、「ルールある経済社会」と「独立・平和の日本」を目指す日本共産党に期待が広がっていると指摘しました。
先日の福島県郡山市での演説会に初参加した年配の男性から、“いままで自民党に真綿で首を絞められているように感じ、昨年の選挙では民主党に希望の光を感じたが、あっという間に裏切られた。残りの人生を共産党に賭けてみようかと思った”との感想を受け取ったと紹介し、「参院選では必ず躍進を」と訴えると、会場は大いにわきあがりました。
志位氏は愛知でもとりわけ熱い焦点となっている「大企業と中小企業の公正な取引のルール」をつくる改革にも言及。トヨタをはじめとする大企業による下請け単価の際限ない切り下げで、「働く貧困層」がつくられ、倒産が増え続けていると告発しました。
国会質問で、愛知県の自動車関連の下請け企業の実態を突きつけ、首相に「下請法の厳格な実施をはかる」と言明させたことを紹介。無法をなくそうとすれば、政府による主導的な検査が必要であり、「不法を一掃するのが、政治の責任です」と力を込めると、聴衆からも「その通り」の声と力強い拍手がわき起こりました。
志位氏が、「中小企業は日本経済の根と幹、そこを大事にしてこそ経済は復活します」と、党躍進と大きな運動を呼びかけると、聴衆は大きな拍手でこたえました。
演説を聞いた26歳の男性は、「核密約が明らかになるのに、共産党が大きな役割を果たしていたことがわかりました。政府に密約だと認めさせて、非核三原則を守らせてほしい」とのべました。昨年、トヨタ下請けの製造工場で派遣切りにあった男性(38)は「雇用を守る運動をひろげようと訴えてくれた演説に心が熱くなりました。民主党の派遣法改定案もごまかしだと知りました。共産党を大きくして、労働者すべてが正規雇用に就ける社会にしたい」と話しました。
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