2010年3月17日(水)「しんぶん赤旗」
米軍撤退求めキャンプ
ホワイトハウス望む公園
イラク・アフガン戦ノー
アフガニスタンに増派して戦争を継続しているオバマ政権を批判し、米軍のイラク、アフガンからの撤退を要求するキャンプが15日、ワシントン中心部にある公園地帯「モール」のワシントン記念塔横で始まりました。2005年夏に、当時のブッシュ大統領の自宅農場前で「反戦」キャンプを張ったシンディ・シーハンさんらが呼びかけたものです。(ワシントン=西村央)
「私たちのキャンプは期限なしです。大統領に対する要求が受け入れられるまで続けます。アフガンでは昨年だけでも2400人以上の市民が犠牲になっていますから」
カリフォルニア州ロサンゼルスから参加したリチャード・ウッドさん(57)は大統領にたいする行動であることを強調します。中小5張りのテントからはホワイトハウスの南側の庭を望むことができます。
同州サンディエゴのトレーシー・オドマンさんは「市民から反戦の声を上げていかなければ。オバマ政権になってからも爆撃は続いているが、大事なのは失望ではなく行動です」と、草の根からの運動の必要性を指摘します。
キャンプの名称は「アウト・ナウ」(今すぐ撤退を)。
シーハンさんが呼びかけた「ピース・オブ・ジ・アクション」が主催し、初日の15日は、午後3時すぎから中テント内での討論のほか、「モール」を訪れる観光客にビラを配布しながら、行動への参加を呼びかけました。