2010年3月17日(水)「しんぶん赤旗」
築地移転
関連1281億円の削除案
予算修正 共産党都議団が発表
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日本共産党東京都議団は16日、都が進める築地市場(中央区)の東京ガス工場跡地(江東区豊洲)への移転計画に反対し、都の2010年度中央卸売市場会計予算案から移転関連経費1281億円を削除する修正案を発表しました。民主党など他会派に共同提案を呼び掛け、26日の都議会予算特別委員会に提出します。
石原慎太郎知事は都民や市場関係者の反対を無視して、ベンゼン、シアン化合物など高濃度の有害物質で汚染された豊洲地区に移転させるため、市場会計で移転関連経費1281億円を都議会に提案しています。修正案は土壌汚染対策費5100万円、用地取得費1260億円、新市場の基本設計費9000万円、関連工事費19億円などの移転経費と、財源の企業債を削除するもので、築地など市場の通常業務経費は残します。
吉田信夫幹事長、清水ひで子、たぞえ民夫、あぜ上三和子各都議が記者会見。吉田氏は、都が公表した土壌汚染処理実験の中間報告のずさんさを批判。「豊洲移転経費の削除の一点で共同をめざす。それが昨年の都議選で示された都民の意思にこたえる道だ」と述べ、民主党、生活者ネット・みらいなど他会派と協力し一致すれば共同提案したいと語りました。