2010年3月18日(木)「しんぶん赤旗」

給食の偽装請負告発

宮本議員 外部委託の中止要求

衆院文科委


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(写真)質問する宮本岳志議員=17日、文部科学委

 日本共産党の宮本岳志議員は17日、衆院文部科学委員会で、学校給食の調理業務の民間委託に伴う「偽装請負」の問題を明らかにし、委託化はやめるべきだと求めました。

 給食調理業務を外部委託している公立の小・中学校の割合は年々増え、2008年では25・5%(7610校)に達しています。

 宮本氏は外部委託のもとでは、よりよい給食を提供しようとすればするほど、学校の栄養士と委託業者の調理員との詳細な打ち合わせが必要となるが、その場合、発注者が請負事業主の労働者を指揮・命令したことになり、「偽装請負」にあたることを指摘。埼玉県の鳩ケ谷市では、昨年8月、調理業務の委託が「偽装請負」とされて労働局の是正指導が入った際に、同市が衛生管理や調理などを受託事業者に丸投げしてしまったと告発しました。

 宮本氏は、結局、民間委託は、給食調理業務の実情にそぐわないということであり、外部委託そのものをやめるべきだと力説。学校給食法でも、学校給食の充実や「食育」の推進を掲げていると述べ、法の趣旨に沿った対応を求めました。

 川端達夫文科相は「行革でいろいろな施策が取り入れられているが、少なくとも学校給食の役割を損ねてまで合理化することは本末転倒だ」と述べました。



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