2010年3月18日(木)「しんぶん赤旗」
直ちに和解の席につけ
B型肝炎訴訟 原告団が国に要請
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全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は17日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで会見し、昨年12月と今年2月に2人の原告が亡くなり、亡くなった原告は8人となっていることにふれ、「国は5月14日の回答期限をまたずに和解のテーブルに着くように」と訴えました。同日、長妻昭厚生労働相に(1)責任を認めて謝罪すること(2)薬害肝炎救済法と同一基準の一時金の支給(3)恒久対策(4)真相究明―を求める要請書を提出しました。
会見で札幌地裁の和解勧告によって「希望を見いだしました」と述べたのは、北海道訴訟原告団代表の高橋朋己さん(57)。「私は入院中でしたが、医師から外出許可をもらって来ました。食道静脈瘤(りゅう)を抱えて25回手術をしました。『明日は目を覚ますのだろうか』と不安の毎日です。この思いをしっかり伝えたいと上京しました。責任をもたなければならない国が何もしていません。国は責任を取ってください」と切々と語りました。
広島訴訟原告の女性(65)は「民主党に要請したところ、『財源がない。国民のみなさんに納得させないといけない』と言われました。私たちは被害者です。納得させるのは国がすべきことです」と政府与党の対応を批判しました。