2010年3月20日(土)「しんぶん赤旗」
都議会委
都の青少年条例改定案
全会一致で継続審議
東京都議会総務委員会は19日、漫画、アニメなどに登場し、18歳未満と認識される人物の性描写などを規制対象とする青少年健全育成条例改定案を継続審議にすることを、全会一致で決めました。
各会派の意見表明で日本共産党の古館和憲都議は改定案について(1)表現の自由の委縮につながりかねない(2)漫画などの規制と青少年の心身の健全な成長との関係が科学的根拠に基づいていない(3)都民の自発的な協力を得られにくい状況をつくり出す―という重大な問題点を抱えているとして反対を表明。徹底した議論が必要との立場から継続審議に賛成しました。
民主党は「慎重な議論が必要」、自民党は「(改定を)円滑に進めるため継続はやむを得ない」、公明党は「審議を継続し一日も早い成立を」、生活者ネット・みらいは「細部にわたって見直すべき」と継続審議に賛成しました。
改定案には表現の自由が規制されることへの懸念から著名な漫画作家や日本書籍出版協会、日本ペンクラブなどが反対を表明し、都や都議会各会派に対して全国から反対意見が寄せられていました。