2010年3月25日(木)「しんぶん赤旗」
新たに36人が提訴
B型肝炎訴訟 全国の原告419人に
幼児期の集団予防接種でB型肝炎に感染させられた被害者が国に損害賠償を求めた訴訟の全国弁護団は24日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで会見。全国7地裁に36人が新たに提訴したことを明らかにしました。
提訴したのは札幌地裁5人、東京地裁2人、新潟地裁6人、金沢地裁3人、大阪地裁3人、広島地裁6人、福岡地裁11人で、病状別に見るとキャリア9人、慢性肝炎19人、肝硬変・肝がん8人となっています。今回の提訴で全国の原告数は419人になりました。
記者会見した柳沢尚武弁護士は「国は札幌地裁が出した和解勧告を直ちに受け入れ、回答期限の5月14日を待たずに結論を出すべきだ。関係大臣は直接被害者の声を聞いてほしい」と強調しました。
同弁護士は、「九州訴訟の福岡地裁が26日の法廷で和解を勧告する可能性があり、もし和解勧告が出ると大きな影響をもつ。国は和解の路線から逃れられない状況になる」とのべました。