2010年3月26日(金)「しんぶん赤旗」
マルチ規制強化急げ
大門氏 被害拡大受けて要求
大門みきし議員は23日、参院消費者問題特別委員会で、被害が拡大しているマルチ商法の規制を強化するように政府に求めました。福島瑞穂消費者担当相は、被害が増えていることを認め、規制の検討を表明しました。
大門氏は、福島担当相が消費者情報の蓄積で対応していると述べたのに対し、情報管理の対応では被害は防げないと強調し、「マルチ商法の仕組みそのものに手をつけないと被害は防げない」とただしました。
大門氏は、マルチ商法の仕組みを規制する政府審議会の答申が1974年、75年に出ていたのにもかかわらず、78年にねずみ講だけを禁止するにとどまったことを批判。「せっかく消費者庁ができたのだから、マルチ商法の仕組みそのものの規制にむけ、せめて研究を始めるべきだ」と迫りました。
マルチ商法とねずみ講 マルチ商法は連鎖販売取引のことで「特定商取引に関する法律」で規制されていますが、禁止はされていません。ねずみ講は先に組織加入した者が、後から加入した者から金品を受け取る配当組織で「無限連鎖講の防止に関する法律」により禁止されています。
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