2010年3月27日(土)「しんぶん赤旗」
派遣社員化 撤回迫る
NTT東―北海道 通信労組が交渉
NTT東日本―北海道(札幌市)が契約社員700人をグループ会社の派遣社員に転籍させている問題で、通信産業労組北海道支部は26日、会社と団体交渉しました。
組合の主張は、▽派遣社員化の「同意」を撤回した労働者を契約社員に戻せ▽派遣化を拒否し雇用継続となった労働者を正社員にせよ▽派遣にされた全労働者を契約社員に戻して説明し直せ―です。
派遣社員化の撤回を求めたのは、事務やコールセンターの職場で働く20〜30代の女性3人。派遣社員化を拒否すれば3月末で雇い止めにすると「同意」を迫られていました。
派遣の形態は「専門業務」のため、派遣可能期間(最大3年)の制限を受けず、正社員への道が閉ざされ、会社の都合で解雇できる状態にされます。
契約社員のほとんどは5〜8年間も契約更新を繰り返しており、判例でも雇い止めが許されません。約6年間働いてきた30代の女性は、「解雇か派遣化しか選べないといわれ、やむなく“同意”しました。もとに戻して」と訴えています。
会社側は、「個々人の雇用契約などについては、関連法令にのっとり、適切に対処している」というだけでした。通信労組は、31日までに回答するよう再度要求しました。