2010年3月29日(月)「しんぶん赤旗」

農林業の明日考えるシンポ

共産党プランに関心

宮城・角田


 宮城県の日本共産党仙南地区委員会がシンポジウム「地域農林業の明日を考える」を28日、宮城県角田市で開きました。仙南全域から農家や市民らが参加しました。

 かとう幹夫・党県政策委員長(参院宮城選挙区予定候補)が司会し、紙智子・党農林漁民局長(参院議員)、JAみやぎ仙南の星真一・農業振興対策室長、川崎町の専業農家・高橋義則氏がパネリストで発言しました。

 紙氏は、民主党政権が目玉にしている戸別所得補償制度には「補償額の水準が、農家の期待とは程遠い」「FTA(自由貿易協定)の推進と一体」などの問題点があると指摘し、共産党として「農産物の価格保障で生産コストをカバーし、輸入自由化ストップで食料主権のルールを確立させたい」と話しました。林業については、国産材の消費拡大など再生産の必要性を強調しました。

 水稲・肉牛農家の高橋氏は「米価はどんどん下がるが、戸別補償で改善されるか分からない。農民の元気が出る農業政策をしてほしい」と訴えました。星氏は、全国一律である戸別所得補償は「あまり効果がなく、現場に合わないところがある」と説明しました。

 意見交換は、次々と発言を求める挙手があり、13人が発言。蔵王町の男性の「共産党のいう価格保障制度に財政的な裏づけはあるか」という質問に、紙氏は共産党の農業再生プランでは9000億円の財源があればできるとし、「現在、2兆4000億円まで減らされた農業予算を2000年度(3兆3000億円)当時まで戻せば、財政の余裕ができる」と答えました。





もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp