2010年3月31日(水)「しんぶん赤旗」
都議会
築地移転予算を可決
民・自・公賛成 共産党は反対
東京都議会は30日の最終本会議で、2010年度一般会計予算を民主、自民、公明3党と生活者ネット・みらい、築地市場を東京ガス跡地(江東区豊洲)に移転する経費を盛り込んだ中央卸売市場会計予算を民主、自民、公明の賛成多数で可決しました。日本共産党はいずれも反対しました。
日本共産党の、あぜ上三和子都議は討論で、昨年の都議選で「移転ノー」を公約した民主党が市場会計予算に賛成したことは「都立3小児病院廃止を容認したことに続く、都民への背信行為」と批判。民主党が賛成理由とする都の答弁や付帯決議について、日本共産党の質問に都が「豊洲移転が最適」と言い、現在地再整備案の公募は考えていないなどと答えたように、「豊洲の安全化を保障するものではなく、現在地再整備を前に進める保障にもなりえない」と指摘し、「広範な都民、市場関係者と力を合わせ、豊洲移転に終止符を打ち、現在地再整備を実現するために全力を尽くす」と表明しました。
あぜ上氏は一般会計予算について「部分的に前進はあるがきわめて不十分で、外郭環状道路など浪費を拡大する」と批判しました。
都議会本会議はまた、ネットカフェ営業者に利用者の本人確認を義務づける全国初の規制条例案を民主、自民、公明の賛成多数で可決。日本共産党、ネットは反対しました。青少年健全育成条例改定案は継続審査になりました。
あぜ上氏は、ネットカフェ規制条例について「利用者のプライバシーなど基本的人権が侵害され、『ネットカフェ難民』が排除されかねない」と述べました。