2010年3月31日(水)「しんぶん赤旗」

野党外交を大事にするのはどうして?


 〈問い〉日本共産党が、「野党外交」を大事にするのはどうしてでしょうか。(東京・一読者)

 〈答え〉私たちは、世界各国を訪問して、政府、政党と会談・交流する一方で、東京でも各国外交団との交流を活発におこなっています。1999年の東南アジア諸国歴訪以来、訪問した国の数は30カ国を超え、約100カ国の在日大使館と交流しています。

 世界にはいま、国連憲章にもとづく平和の国際秩序の実現、すみやかな核兵器廃絶、大国主導でない民主的な国際経済秩序の確立、地球温暖化の抑制など、切実に解決が求められている課題があります。

 日本共産党は政権党ではありませんが、これらの課題の解決を促進するため、関心を共有する各国政府や政党と対話と交流を発展させ、友好と連帯を広げるために力をつくしています。

 2002年、党代表団は中国、アラブ諸国、南アジア諸国を訪問し、「イラク戦争反対」の一致点を確認しました。09年には、オバマ米大統領に核廃絶にむけた具体的行動を要請する書簡を送り、カザフスタンで開かれた第5回アジア政党国際会議では、宣言に「核兵器のない世界」を明記するよう努力しました。また各国との交流から、世界では反共主義が過去のものとなっていること、各国は平和、自立、民主の日本を望んでいることも明らかになりました。

 「自主独立、対等・平等、内部問題相互不干渉」の三原則にもとづいてすすめられている野党外交は、日本共産党の歴史や綱領路線と不可分です。それは、日本共産党が(1)侵略戦争に反対し、ソ連や中国の干渉にたいしても自主独立を貫いてきた歴史、(2)相手が誰であれ、いかなる横暴も認めない、道理と正義の立場を堅持していること、(3)各国の独自の文化、歴史、社会発展の現状を尊重し、誠実な対話をつうじて相互理解と協力に努めていることが、信頼と共感の土台となっているからです。

 確かな展望と試されずみの外交政策をもった日本共産党が支える民主連合政府は、世界の共感をえて日本の平和と安全を確かなものとするでしょう。(満)

 〔2010・3・31(水)〕





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