2010年4月1日(木)「しんぶん赤旗」
日米核密約問題
志位氏への答弁書
日本共産党の志位和夫委員長が提出した「『日米核密約』に関する質問主意書」(3月17日)にたいする政府答弁書(3月30日閣議決定)は次の通りです。
一について
外務省が本年3月9日に公表した外務省調査チーム作成のいわゆる「密約」問題に関する調査報告書においては、「藤山外務大臣とマッカーサー駐日米大使との間で作成された『討議の記録』の写しと思われる文書2件(英文のみ)が発見された」と記載されている。当該「討議の記録」は、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(昭和35年条約第6号)第6条の実施に関する交換公文の交渉過程において、交渉の当事者であった藤山外務大臣とマッカーサー駐日米国大使との間の共通の理解を記録するために文書自体については不公表とすることとして両政府の間で作成された合意文書であると考える。
二について
政府としては非核三原則を堅持する方針である。また、1991年の水上艦及び攻撃型潜水艦を含む米国海軍の艦艇及び航空機から戦術核兵器を撤去する旨、1992年の同撤去を完了した旨の表明等これまでに公表された米国政府の核政策に基づけば、現時点において、政府としては、核兵器を搭載する米国の艦船の我が国への寄港はないと判断している。