2010年4月3日(土)「しんぶん赤旗」
滋賀労働局
パナ社は直接雇用を
文書送付 青年ユニオン2氏に回答
滋賀労働局は、パナソニック・ホームアプライアンス草津工場(滋賀県草津市)と派遣会社アシスト社(同市)による、3年を超える違法派遣と「偽装請負」の是正を申告していた滋賀青年ユニオンの2人の組合員に、3月31日付で、両社に違法の是正と直接雇用の指導文書を送ったと回答しました。
労働者2人は2005年からアシスト社の派遣社員としてパナ社検査工程で働いていました。アシストは当初、正式の雇用契約書を出さず、雇用保険への加入を求めたのにたいし「時給を下げる」と拒否。パナ社は派遣期間が3年を超えても直接雇用を申し出ず、アシストは「07年3月までは請負」と説明していました。
しかし作業の指示はパナ社社員がおこなっており、「請負」とすれば違法な「偽装請負」です。2人は今年2月、労働局に申告。労働局は「(05年から)当時の請負は適正ではなかった」として、両社に偽装請負・派遣法違反の是正を求めました。
滋賀青年ユニオンは、パナ社に直接雇用、賃金差額の支払いなどで団体交渉を申し入れています。