2010年4月4日(日)「しんぶん赤旗」

いのちと憲法を語る

九条の会 品川・山口氏ら講演

福岡


写真

(写真)九条の会福岡県連絡会「いのちと憲法を語る」=3日、福岡市

 九条の会福岡県連絡会5周年記念「いのちと憲法を語る」が3日、福岡市の福岡国際会議場で開かれ、県内各地、九州各県の9条の会から1400人が参加しました。

 第1部の九州交響楽団メンバーのコンサートにつづき、第2部で経済同友会終身幹事の品川正治、薬害肝炎全国原告団代表の山口美智子、九条の会事務局長の小森陽一の3氏が講演しました。

 品川氏は、敗戦の翌年、戦地からの引き揚げ船上で憲法草案の9条に初めて出合った時、「成文憲法によくぞここまで書いてくれた」と仲間の兵隊もみんな泣きだした話を紹介。解釈改憲、イラクやインド洋への自衛隊派兵で9条2項の旗はボロボロになったが、旗さおは国民が握って離していないとして、「60年間国民が憲法を守ってきたからそういう理念に到達した。このことに大きく自信をもっていきましょう」とよびかけました。

 山口氏は、350万人の肝炎患者の一律救済を求めて人間の尊厳をかけてたたかってきたことを語り、「子どもたち、若者たちに命の声を伝えつないでいきたい」とのべました。

 小森氏は、普天間基地問題での沖縄県議会の全会一致の動きにふれ、「いまこそ九条の会の出番です。9条、25条はじめとする憲法を守り生かしていきましょう」と訴えました。





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