2010年4月6日(火)「しんぶん赤旗」
うるまに新基地許さない
市民協要請 市田書記局長、連帯を確認
沖縄の海も命も破壊
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「命をかけてでもたたかわなければならない」。沖縄県うるま市与勝(与那城・勝連)沖への海上基地建設計画に反対するうるま市民協議会の共同代表らが5日、国会内の日本共産党控室を訪れ、新基地建設反対運動への協力を要請しました。日本共産党からは市田忠義書記局長、穀田恵二国対委員長、赤嶺政賢衆院議員が応対し、固く連帯していくことを確認、何度も握手を交わしました。
正念場を迎えている米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)問題では、政府が「移設」先としてキャンプ・シュワブ陸上(同県名護市)に加え、うるま市の与勝沖に新基地を建設し、普天間基地機能も当分は維持していく案を検討していると報道されています。
与勝海上新基地は3000メートル級の滑走路を3本つくるという最悪の案。うるま市では、3月19日に市議会が全会一致で反対意見書を可決、市民協議会は同25日、与勝海上基地建設に反対する「うるま市民総決起集会」を開きました。
日本共産党への要請で市民協議会の兼城賢次共同代表は、「与勝海上に新たな基地をつくれば、生活全体が破壊されるような厳しい状況になる。力を貸していただきたい」と訴えました。
伊波義安事務局次長は新基地建設計画地にはサンゴやクマノミ、スズメダイなどの魚が生息していることを写真で説明。県内一の水揚げを誇るモズク漁場もあり、多くの漁民が被害を受けるとし、「埋め立てられれば、自然、生態系はダメになる。海から恵みを受けて生きてきた沖縄県民の命も奪われるのと一緒だ。しかもつくられるのは人殺しをする米軍の基地だ」と力を込めました。
市田氏は「うるま市に計画されている基地は辺野古沖に予定していた新基地の数倍の規模になっており論外だ。安全だけではなくて漁業も壊すもので、二重三重の意味で許されない。県内たらい回しは絶対に許されない。われわれも全力を挙げて頑張りたい」と述べ、決意を固め合いました。
市民協議会の共同代表らは同日、首相官邸と外務省にも新基地建設反対を申し入れました。