2010年4月8日(木)「しんぶん赤旗」

ゆきづまる「二大政党」

国民と共に政治動かす共産党

川崎で志位委員長訴え


 「もう少しは前向きなことをやるかと思ったけど、民主党政権がこれほどすぐ折れるとは」「子どもが3人いて家計が大変。志位さんがどんな話をするか聞きたくて来た」(川崎市内の32歳の夫と40歳の妻)。川崎市の川崎教育文化会館で7日、日本共産党の志位和夫委員長を迎えて演説会が開かれました。ユーモアを交えた演説の間、会場は幾度も笑いと拍手に包まれました。


写真

(写真)志位和夫委員長の演説を聞く人たち=7日、川崎市

 演説会に向けて党県・市委員会は、医師会、商工会議所、建設業協会など幅広い団体と個人に参加を呼びかけました。川崎区内の老人会副会長(70)は「世の中が変わると期待したが、民主党の政権の問題点がどんどん明らかになっている。ピシッとしたものを出している共産党の話を聞いてみたい」と参加しました。

 演説会では、いっせい地方選の県議・市議予定候補が紹介されました。続いて登壇した、はたの君枝参院神奈川選挙区予定候補は「共産党が動かし始めた中小企業支援を実現し、川崎と神奈川の地域経済を支える政治に変えましょう」と訴えました。田村智子参院比例予定候補は「国会に行って『働きたい人にまともな仕事を、働く人にまともな収入を』と全力で働きたい」と語りました。

 志位氏は、いまや「自民も民主もだめだ」との思いが国民に広がり、「『二大政党』にまるごと不信任が突きつけられています」と切り出しました。ゆきづまりの根本にあるのは、アメリカいいなり・財界中心という古い政治の枠組みから抜け出せないことだと指摘。「国民と一緒に政治を前に動かしているのが日本共産党です」と語り、参院選での支援を訴えると、会場は大きな拍手で応えました。

 経済改革の課題では、「ルールある経済社会」を築き、大企業の過剰な内部留保と利益を国民の暮らしに還元させる方針を力説。

 「異常なアメリカいいなり」をただす課題では、二つの大問題でアメリカにモノを言えない鳩山内閣の現状を告発しました。

 第一は、核兵器搭載の米艦船の寄港を事前協議の対象としないとした核密約の問題です。日本共産党の追及によって、密約を密約と認めない政府の欺瞞(ぎまん)が通用しなくなったことを紹介すると、会場は大きな拍手に包まれました。志位氏は、「密約と認めてきっぱり廃棄し、名実ともに『非核の日本』をつくりましょう」と力を込めました。

 第二は、米軍普天間基地をどうするかです。キャンプ・シュワブ陸上(沖縄県名護市)とホワイト・ビーチ沖(同県うるま市)に新基地をつくるという「最悪の案」を政府が米側に示したと報道されています。「これは公約違反であり、『選挙詐欺』といわれてもしかたありません」。志位氏がこう批判し、「移設ではなく撤去こそ解決の道です。この立場で沖縄と本土が連帯してがんばろうではありませんか」と訴えると、長く大きな拍手がわき起こりました。

 演説会初参加の川崎市幸区の大学院生(22)は「基地問題とか鳩山首相は全然ふれないと感じていました。鳩山首相は有言実行をしてくれないという、まさに自分が考えていたことを志位さんは、分かりやすく説明してくれました。鳩山首相に代わってちょっと期待していたのですが、自民と名前が違うだけで根本的には一緒だと思いました」と話しました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp