2010年4月13日(火)「しんぶん赤旗」

天下り・癒着体質改善を

自衛隊官製談合 井上議員が追及

参院決算委


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(写真)質問する井上哲士議員=12日、参院決算委

 日本共産党の井上哲士議員は12日、参院決算委員会で航空自衛隊が発注するオフィス家具など事務機器の入札における天下りと結びついた官製談合についてただしました。

 この問題は、公正取引委員会が、2005年から07年までの空自第1補給処の物品調達について、「過去の取引実績や防衛省航空自衛隊の退職者の在籍状況などを考慮し」て発注額を決定する官製談合と認定したもの。3月30日に5業者に排除措置命令と約3億7000万円の課徴金納付命令を出すとともに、防衛大臣に改善措置を要求しています。

 この日、井上氏が取り上げたのは、それ以前の04年の契約実績。処分を受けた5社は505件中495件が随意契約で、そのほとんどが見積もり価格のまま契約。各業者の発注シェアも05年以降とほぼ同様に固定化(表)されていることから、「04年以前も続いてきた不正なやり方を維持するために官製談合をおこなった可能性がある」と指摘しました。

 さらに、処分を受けた内田洋行に第1補給処の副処長が天下りしていることなどをあげて、「長期にわたって天下りポストが引き継がれ、それに応じて契約の振り分けがおこなわれていたのではないか」として、さかのぼっての調査を求めました。

 北沢俊美防衛相は「絵に描いたような官製談合だ」と答弁。楠田大蔵防衛政務官は「(天下りした)メンバーからの聞き取りの対象を広げたい」と述べて、さかのぼって調査すると約束しました。

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