2010年4月15日(木)「しんぶん赤旗」
高齢者医療 抑制やめよ
高橋議員 健康保険法改定を追及
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日本共産党の高橋ちづ子議員は14日、衆院厚生労働委員会で国民健康保険法等改定案の質疑に立ち、医療費抑制政策の転換を迫りました。長妻昭厚労相は、後期高齢者医療制度が医療費抑制を推し進める制度であることに「懸念」を表明しましたが、新制度ができるまで継続する姿勢は崩しませんでした。
高橋氏は、一昨年11月の同医療制度廃止法案の審議で、民主党の提案者らが「医療抑制ありきが問題」と指摘していたことを挙げました。
長妻厚労相は「いまも懸念はある。新しい制度はマニフェストで後期高齢者医療制度を4年以内に廃止するとしており、その工程表で検討している」と答弁しました。
高橋氏は「懸念があるなら、(医療費抑制を進める)高齢者の医療費適正化計画を法律から削除せよ」と迫りました。長妻厚労相は来年の国会に新制度を提案するとした上で「その部分は検討ということになる」と述べる一方、高齢者を狙い撃ちにはしないと答えました。
高橋氏はさらに、医療費抑制のために他の都道府県と異なる診療報酬を協議できるようになっている問題について「地域格差が広がり、皆保険を崩す。やめるべきだ」と追及。足立信也厚労政務官は「報酬単価の切り下げは政府として想定していない」と答えました。