2010年4月16日(金)「しんぶん赤旗」
自衛隊員天下りを推進
公務員法改定案で塩川氏告発
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塩川鉄也議員は14日の衆院内閣委員会で、国家公務員法改定案について、自衛隊員の天下りあっせんを容認するとともに、天下り規制違反の監視機関も独立性がないと指摘し、「防衛省・自衛隊の『天下り推進法案』だ」と厳しく批判しました。
塩川氏は法案について、「他府省では禁止している再就職のあっせんが、自衛隊の場合、若年定年制の幹部(53歳〜56歳)には認められている」と指摘し、航空自衛隊の事務機談合事件で、若年定年制で退職した自衛隊幹部が天下っていたことをあげ、「天下りあっせんそのものだ」と強調しました。
さらに、「天下り規制違反を監視する『防衛人事審議会』は防衛省内の“身内”の組織だ。これでまともな対応ができるのか」とただしました。楠田大蔵防衛政務官は「防衛省の内部の組織だ」と認めました。
塩川氏は、“あっせん”天下りそのものの禁止を主張。「改定案は防衛省・自衛隊の汚職事件の温床となる」と重ねて批判しました。