2010年4月16日(金)「しんぶん赤旗」
慢性疲労症候群支援を
小池氏、国としての対策要求
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小池晃議員は13日の参院厚生労働委員会で、慢性疲労症候群(CFS)について、国として支援策を講じるよう求めました。CFSが国会で取り上げられるのは初めて。「慢性疲労症候群をともに考える会」の篠原三恵子代表が傍聴しました。
CFSの症状は日常生活に重大な支障をきたす強い疲労の持続や、微熱、頭痛、睡眠障害など。篠原さんは20年以上前に発症し、5年後からは車いすの生活となり、4年ほど前からは寝たきりで食事にも介助が必要です。
小池氏は、文部科学省の2004年調査では国内就労人口約8000万人のうち24万人がCFSと試算されていると指摘。足立信也厚労政務官は「明らかな原因は分かっていない。09年度から3年計画で客観的な診断基準がつくれないか研究している」と述べました。
小池氏は、啓発活動に600万ドル(約5億6000万円)を投じている米国の活動を紹介し、「日本でもしっかりした戦略が必要だ。難病指定や、障害者施策の対象になる深刻な症状を持つ病気だと周知・啓発していく活動が必要だ」と迫りました。
長妻昭厚労相は「数十万人になる可能性のある患者数の把握とともに、広報についても強化していきたい」と述べました。