2010年4月18日(日)「しんぶん赤旗」
「政治の恣意性入る危険」
国家公務員法改定案 塩川氏が指摘
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日本共産党の塩川鉄也議員は16日、衆院内閣委員会で、国家公務員法改定案が、政治家である内閣官房長官が幹部職員の適格性審査をおこなうとしている点を指摘し、恣意(しい)性排除のための「仕組み」提示を求めました。
塩川氏は、14日の同委員会で大島敦内閣府副大臣が「適格性審査において政治家の関与は排除している」と発言していることをあげ、「適格性審査を行うのは官房長官だ。整合性があるのか」とただしました。同副大臣は「適格性審査が恣意的に行われてはならないという趣旨だ」などと述べました。
塩川氏は、幹部職員の適格性審査をおこなう基準である「標準職務遂行能力」について、「大変抽象的だ。恣意性が入る危険が高い」と強調。「政治家の恣意性、政治性を排除する仕組みを提示すべきだ」と迫りました。
平野内閣官房長官は「第三者、民間の方々の意見を聞くことだ」などと述べました。
塩川氏は、政治家の恣意性を排除できるかどうか検証するためにも「(適格性審査の)制度の中身を出すべきだ」と重ねて求めました。
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