2010年4月18日(日)「しんぶん赤旗」

部品も「三原則違反」

武器輸出 吉井氏が追及


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(写真)吉井英勝議員

 日本共産党の吉井英勝議員は16日の衆院経済産業委員会で、三菱重工、川崎重工、富士重工の3社が株主の「民間航空機株式会社」が、米国製の早期警戒管制機(AWACS)E767の部品を輸出している問題を取り上げ、「武器輸出三原則」に違反すると迫りました。

 吉井氏は、米ボーイング社製造のAWACS機が、「武器かどうか」と質問。柴生田敦夫・経産省貿易経済協力局長は、武器であることを認めました。

 その上で吉井氏が、「民間航空機株式会社」の部品輸出は「武器輸出をやっているということだ」と追及したのに対し、平工奉文・経産省製造産業局長は、「(AWACSは)民間機ボーイング767をベースにしたもので、民生用と変わらない」などと答弁。機体本体は武器と認めながら、武器輸出三原則違反にはならないという考えを示しました。

 直嶋正行経産相も、「部品は汎用品で武器に該当しない。当面この解釈でいく」との答弁に終始しました。

 吉井氏は、「拡大解釈をどんどんやれば、日本にとって非常に危険なことになる」と述べ、「軍隊が使用するもので直接戦闘の用に供せられるもの」が“武器”と定義した三木政権時の政府統一見解(1976年)に立ち戻ることを強く求めました。





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