2010年4月18日(日)「しんぶん赤旗」
盗難通帳過誤払い保護
法施行前被害も対応
佐々木氏に副大臣答弁
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大塚耕平金融担当副大臣は16日の衆院財務金融委員会で、盗まれた銀行通帳や印鑑などによる過誤払いについて、2006年施行の預金者保護法以前の被害も「しっかりと対応するよう指導したい」と表明しました。日本共産党の佐々木憲昭議員への答弁。
佐々木氏が取り上げたのは、02年に衣料品販売業務代行業者が自宅に保管していたUFJ(=現三菱東京UFJ)銀行の通帳と印鑑を盗まれた事件。02年11月に犯人によって開設された三井住友銀行の口座を経由して預金2800万円が引き出されました。
UFJ銀行では、担当者が書類の筆跡の違いに気付いたにもかかわらず、上司が振り込みを許可。三井住友銀行は本人確認も不十分なまま口座を開設し、払い戻しに応じています。
佐々木氏は、預金者保護法の付則にも法の施行前の被害について「法律の趣旨に照らし、最大限の配慮が行われる」と明記されているのに、両行は対応していないと批判。大塚副大臣は「銀行の社会的責任は大きい」と述べました。
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