2010年4月21日(水)「しんぶん赤旗」
金融規制策、日本でも
佐々木議員 日銀総裁に求める
衆院委
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日本共産党の佐々木憲昭議員は20日、衆院財務金融委員会で金融危機の再発防止策について質問しました。
佐々木氏は今回の金融危機について、米国で銀行業務と証券業務を分離してきたグラス・スティーガル法を廃止(1999年)するなど、規制緩和をすすめてきたことに要因の一つがあると指摘しました。
その上で、米国で現在、自己勘定取引の制限や金融機関の事業規模・範囲の制限などを含む金融規制策(ボルカー・ルール)が連邦議会で審議されていることに触れ、「日本でも具体的な規制策を考えるべきだ」と述べて、白川方明日銀総裁に見解を求めました。
同総裁は金融危機の要因について、「規制緩和により、金融機関や市場参加者が積極的なリスクテイク(損失を覚悟して利益を求める取引)を行うきっかけの一つになったのは事実だ」と、佐々木氏の指摘を認め、自らも「アメリカのボルカー・ルールを関心を持って注視している。日本に即した規制を考えたい」と答えました。