2010年4月22日(木)「しんぶん赤旗」
築地市場
再整備中断し移転推進
清水都議追及 都の責任重大
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日本共産党の清水ひで子東京都議は21日の都議会築地市場移転再整備特別委員会で、都が築地市場の再整備事業を中断させ、土壌汚染された江東区豊洲地区への移転に切り替えた責任を厳しく追及しました。
築地市場の再整備は1980年代後半から進められてきましたが、96年に中断しました。清水氏は行き詰まった最大の原因は都の姿勢にあったと指摘。都と業者でつくる「築地市場再整備推進協議会」の議論が不十分なうえ、業者から駐車場整備や無利子融資などについて多くの要望があがっていたのに、都は財政難を理由にこたえず整備計画を縮小したからだと批判しました。
都中央卸売市場の岡田至市場長が「市場会計は独立採算が原則」と財政支出を否定したのに対し、清水氏は都が臨海副都心関連第三セクターなどに財政支援してきた事実を示し、食の安全のための市場整備にこそ支援すべきだと主張しました。
清水氏は、石原慎太郎知事が2001年に豊洲移転を決定したことで市場整備は「失われた10年」になってしまったと指摘。都による移転予定地のずさんな土壌汚染対策と処理実験を批判し、「豊洲移転ありきをやめ、最新技術を結集するため(現在地再整備案を)公募すべきだ」と述べました。