2010年4月22日(木)「しんぶん赤旗」
人生狂わせた国よ 声を聞け
B型肝炎原告ら抗議文
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全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は21日、厚労省で記者会見し、(1)長妻昭厚生労働相に抗議文を提出したこと(2)5月11日と12日に東京で集会をもつ原告被害者と関係大臣との面談を要求することを明らかにしました。
抗議文は、札幌地裁の和解勧告後にも原告が1人亡くなり、原告計9人が死亡していることから「解決をいささかも先送りすることは許されない」と指摘。
また、札幌地裁と福岡地裁の和解勧告に応じず、原告との面談を拒否し続ける「大臣の対応に対して、落胆するとともに強い憤りを感じています」と抗議しています。
原告団らは前日に続き同日午前中も日比谷公園内で座り込みをしました。同省前では北海道、新潟、東京、大阪、広島、福岡などの原告らがマイクを握りました。
「高校3年生のときに感染告知を受けて頭は真っ白。死を覚悟しました」と語ったのは九州訴訟原告の男性(36)。献血したときB型肝炎の感染を知りました。
今年2月に「慢性肝炎」と言われ、抗ウイル剤を一生飲み続けなければならないと医師から言われました。現在、妻と1歳7カ月になる子どもと3人暮らしの男性。「人生をくるわせた国は私たちの話を聞いて和解のテーブルにつけ」と訴えました。
小池・高橋両氏 座り込みを激励
日本共産党の小池晃参院議員、高橋ちづ子衆院議員が激励に駆けつけ、座り込みに参加しました。小池議員は、「人間だったら、そして真に政治家だったならば被害者の手を握り訴えを聞くことをする。面談実現まで全力でがんばる」とあいさつしました。