2010年4月25日(日)「しんぶん赤旗」
天下り問題ただす
公務員法改定案 参考人質疑
塩川議員
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衆院内閣委員会で22日、国家公務員法改定案についての参考人質疑が行われ、塩川鉄也議員が質問に立ちました。
塩川氏は、国家公務員の幹部人事について、法案で情実人事・党派的人事ができないようになっているかどうか、意見を求めました。
晴山一穂専修大学大学院法務研究科教授は、人事評価の基準とプロセスが抽象的で、政治家が関与する余地が拡大すると指摘し、「(法案では)従来以上に政治との距離は近づく。その意味で法案は後退だ」と批判しました。さらに「憲法の原則のもとでの体系全体がおびやかされてくることを危ぐする」と述べました。
参考人の田中一昭拓殖大学名誉教授は、人事評価システムとプロセスをオープンにしていくことが必要だと述べました。
塩川氏は、他省庁では「禁止」されている「天下り」が自衛隊では公然と認められ、防衛省の内部組織が天下りの監視をおこなうことになっていることをあげ、規制の有効性についてたずねました。晴山氏は「内部のチェックでは不透明になる。最低限第三者機関によるチェックが必要だ」と述べました。
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