2010年4月28日(水)「しんぶん赤旗」
「地域主権」
「構造改革」を加速
山下議員批判 “決別こそ必要”
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日本共産党の山下芳生議員は27日の参院総務委員会で、民主党政権の「地域主権改革」について、小泉「構造改革」を継承し、さらに加速させるものだと批判しました。
原口一博総務相は審議などで「地域主権改革」の理念を「地域のことは地域の住民が責任をもって決める」と説明してきました。
山下氏は、小泉内閣の「日本21世紀ビジョン」で「地域主権」確立を旗印に掲げ、「地域住民が自らの判断で地域における最適な行政を選択できるようにする」「国と地方の関係を見直し、道州制を実現する」としていることを指摘。「鳩山内閣が『地域主権改革』と称してやろうとしていることと同じではないか」とただしました。
原口大臣は「いいものはとり入れていく」「みなさんが道州制に移行すると決定すれば国として支援する」と答えました。山下氏は「鳩山内閣が“1丁目1番地”としている『地域主権改革』は、小泉『構造改革』が目指した方向と同じだ。貧困と格差を広げ地方を切り捨てた『構造改革』路線ときっぱり決別することこそ国民生活と地方の立て直しの道である」と強調しました。