2010年4月30日(金)「しんぶん赤旗」
党派的人事横行する
国家公務員法改定案を追及
塩川氏
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日本共産党の塩川鉄也議員は28日の衆院内閣委員会で、国家公務員法改定案について、幹部職員任用で公正な基準がなければ、猟官運動や党派的人事を横行させることになると批判しました。
改定案では、部長級以上の幹部職について、これまで次官級、局長級、部長級など段階ごとにわけていたものを、すべていっしょの幹部候補者名簿に登載することになります。
塩川氏が、その名簿から局長など実際のポストに幹部を任用する際、職責にふさわしい適性をもっているのかを判断するため、人事院規則など客観的な基準をつくるのかただしたのにたいし、大島敦内閣府副大臣は「人事院規則などは定めない方向だ」と答弁。仙谷由人国家戦略担当相は「該当する大臣と首相・官房長官が相互にけん制しながら選ぶ」などと答えました。
塩川氏は「客観的な基準はないということで、最終的には政治家の判断で決まる事実上の政治任用ということになる」と指摘。昨年12月に仙谷氏が担当相に就任した際、国家公務員制度改革推進本部事務局の幹部を総入れ替えしたことを指摘し、その理由をただしました。
仙谷担当相は「政権交代で方針が変わったからだ」と答弁。塩川氏は改定案が成立すれば、すべてのポストが政治任用とみなされ、政権交代だけでなく、内閣や大臣がかわるたびに幹部が入れ替えられることになると強調しました。