2010年5月5日(水)「しんぶん赤旗」
志位委員長、要請行動続く
核保有国の英国、非同盟のベトナムとエジプト
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【ニューヨーク=小林俊哉】日本共産党の志位和夫委員長は3日、英国のジョー・アダムソン核不拡散条約(NPT)再検討会議代表団副団長、ベトナムのファム・ビン・ミン第1外務次官、エジプトのヒシャム・バドル軍縮大使と会い、NPT再検討会議の成功に向けた要請を続けました。
志位氏は、アダムソン氏に対し、核廃絶交渉の開始の合意づくりなど、日本共産党の立場を記した要請文を手渡しました。志位氏は、英国政府が、この間、「核兵器のない世界」を目標とすることを宣言していることに注目しているとして、「再検討会議が成功するよう力を尽くしていただきたい」と求めました。
アダムソン氏は、「こうした機会をつくっていただき、ありがたい」と応じ、日本の市民社会の運動にも感銘を受けたと表明。日本の世論や国会での議論状況などを熱心に質問しながら、今回の会議を失敗させないことが重要との認識を示しました。
志位氏は、同会議が始まる直前の同日早朝にも、国連本部近くのベトナム代表部で、ファム・ビン・ミン氏に要請。志位氏は、ハノイでも、東京でも、ノン・ドク・マイン書記長と会談した際に、核兵器廃絶の課題について議論してきたことに触れながら、今回の会議の重要性を強調。「ベトナムは枯れ葉剤による甚大な被害を受けました。私たちは唯一の被爆国です。協力していきたい」と述べました。同次官は、要請文のポイントは今回の会議でも重要な課題となっていると強調しました。
また、バドル氏とは国連本部内であいさつを交わし、志位氏は要請文の内容を説明。バドル氏はうなずきながら、笑顔で応じました。