2010年5月5日(水)「しんぶん赤旗」

NPT再検討会議初日

志位委員長の会見


 【ニューヨーク=小林俊哉】日本共産党の志位和夫委員長は核不拡散条約(NPT)再検討会議初日の3日、国連本部内で記者団に問われ、次のように述べました。

 問い NPT再検討会議が始まった。印象は?

 志位 私たちは、核兵器の廃絶を正面からの主題とした国際交渉を開始するという合意を、今度の会議でぜひ築いてほしいということを、会議主催者、国連関係者、各国政府と会談し、要請文を手渡して、訴えています。

 カバクチュランNPT再検討会議議長、ドゥアルテ国連上級代表(軍縮担当)との会談では、核兵器廃絶のための国際交渉を開始することが、まさに核心中の核心の問題だということを話し合いました。

 「核兵器のない世界」をつくろうとしたら、核軍縮の個々の部分的措置をすすめることも大事ですが、それを積み重ねていけば核兵器がなくなるとはならない。それと一体に、また同時並行で、核兵器廃絶を主題とした国際交渉を開始する必要があります。その声が、世界の大勢になっているということが、こちらに来ての実感です。

 問い 会議初日はイランと米国が激しく批判しあったが。

 志位 イランの問題を解決し、また北朝鮮の問題もきちんと解決していく必要があります。そのためにも、私たちは、核保有国も含めて核廃絶交渉を開始する、そういう流れを前にすすめることが、問題を解決するうえでの一番の説得力にもなると考えます。

 クリントン米国務長官の発言も、全体の流れは、「核兵器のない世界」をめざす、そのために米国も責任を果たすということをいいながら、懸念されている問題に触れた発言でした。その点では、説得力のある発言だと思って、クリントンさんの発言を聞きました。





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