2010年5月8日(土)「しんぶん赤旗」

国保料の負担減らせ

中央社保協などが交流集会


 国民健康保険制度の改善をめざして各地で運動している人たちが交流する「国保改善運動全国交流集会」が7日、大阪市内で始まりました。国保制度のもとで起きている深刻な状況を打開するための命を救う緊急行動が提起されました。

 中央社会保障推進協議会(中央社保協)の主催で、全国から200人以上が参加しました。8日まで。

 国民健康保険には自営業者や無職の人など全国約2200万世帯、4000万近くの人が加入しています。政府がこの間、国庫負担を引き下げてきたため加入者の保険料負担が高くなり、保険料を払えない滞納世帯が2割を超えています。

 中央社保協の相野谷安孝事務局長が、病気になっても医者にかかれない無保険状態の人の増加、各地で続く保険料の値上げなど国保をめぐる状況について報告。この間の運動で実現した15歳以下の子どもに無条件で保険証を交付するための法律の成立や、各地での保険料と医療費一部負担の軽減・猶予などを紹介し、引き続く運動強化を呼びかけました。

 その上で相野谷氏は「命を救う緊急行動」として、後期高齢者医療制度の即時廃止、無保険の解消、滞納者への制裁をやめさせる、相談・宣伝活動の強化などを提起しました。

 行動提起に先立って「国民健康保険の再建のために」と題して日本共産党中央委員会の谷本諭政策委員の講義、「市民とともに国保再生へ―門真国保実態調査のとりくみから」と題した三重短期大学の長友薫輝准教授の講義が行われました。





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