2010年5月13日(木)「しんぶん赤旗」
全国青年大集会成功へ
ハローワーク設置要求も
参加呼びかけビラ配布
東京都立川・昭島地域では16日に東京・明治公園で開かれる全国青年大集会に向け、宣伝やハローワークの昭島分室設置を求めるとりくみをしています。(伊藤悠希)
東京都立川・昭島地域
4月下旬、日本民主青年同盟(民青同盟)立川・昭島地区委員会や立川市周辺の労働組合などで青年大集会にむけて地域実行委員会を立ち上げました。参加目標は50人です。
「近くにあれば」
昭島市で活動する民青同盟の青年たちは、日本共産党と一緒にハローワークの昭島分室の設置を市に求めてきました。2006年から市に「若者の雇用、就労支援」を求める運動を続け、その中から「ハローワークが近くにあれば…」の声が出されていました。
隣の立川市にはハローワークがありますが、昭島市にはありません。地域実行委員会のメンバーで現在求職中の杏子さん(32)=仮名=は「ハローワークは家から遠いので行きにくい。そのうえ、毎回待たされます。昭島市に分室ができたら助かります」と話します。
そんな声を3月議会でとりあげたのが日本共産党の佐藤文子市議(32)でした。昭島分室設置を求めたところ、市は検討を約束しました。
さっそく、地域実行委員会のメンバーらが市に話を聞きに行きました。市は(1)就職相談会の開催(2)月1回の労働相談窓口の開設(3)ハローワークの昭島分室設置にとりくんでいる―などと答えました。
シール投票も
同行した杏子さんは市に労働相談の窓口があることを知りませんでした。そこで、実行委員会の仲間と一緒に相談窓口のある最寄り駅の前で、「市の労働相談を知っていますか」とシール投票をしました。投票した31人中、知っている人は誰もいませんでした。ハローワーク設置について聞くと、大多数の人が「つくってほしい」と答えました。
杏子さんは「自分たちの要求が実現できそうなのはうれしい。青年大集会では労働者派遣法の改定案の問題点についても学べます。みんなで学び、実感して、働く権利を守ろうと声を出したい」と話します。
実行委員会は8日、立川駅前で集会をよびかける宣伝をしました。1時間で250枚のチラシを配布。「若い人が集まって声をあげるのはいいね」と声をかけてくる人もいました。
黙々とチラシを配っていた青年がいました。俊作さん(28)=仮名=です。
病院の夜勤明けで宣伝に参加しました。「青年大集会で力をもらいたい」と楽しみにしています。
以前は日野自動車で派遣社員として働いていました。08年の冬、契約満了を理由に「派遣切り」にあいました。
「力もらえる」
「労働問題は本当は働いている人に身近なもの。しかし、突然の首切りや給料未払いなど、納得できない場面に直面したときに初めて意識するんだと思います」と話します。
青年大集会には数回参加しています。パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、サービス残業の実態を聞いて、人として扱われていないことに怒りを覚えてきました。自身もタダ働きをさせられたことがあります。
「集会は各地から参加する人、他業種の人と交流できることが魅力です。働く実態を告発する人の話を聞いて、『ひどい扱いを受けているのは自分だけじゃなかった』とホッとして、自分もがんばってみようと力をもらえると思います」
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午前11時〜 分科会・交流企画
午後1時〜 メーン集会
午後2時30分〜 アピールウオーク
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