2010年5月19日(水)「しんぶん赤旗」
老齢加算復活ともに
生存権裁判原告ら 市田書記局長と懇談
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「近所づきあいもできず、生きる元気が出ません」―70歳以上の生活保護受給者への老齢加算復活を求め、国会前で座り込みを続けている生存権裁判の原告らは18日、日本共産党の市田忠義書記局長に協力を要請、懇談しました。母子加算は2009年12月に復活されましたが、老齢加算は07年度から廃止されたままです。
福岡から参加した今村サヱ子さん(81)は、「入場料500円の温泉センターにもいけず、誘われなくなった。一人暮らしでうつになりそうにもなったが裁判のことを知り、『このままでは死ねない』と頑張っている」と話しました。
また、「風呂の水も4、5回替えずに使う」「冠婚葬祭にいっさい行けない」「生活保護基準が他の福祉制度の基準とつながっているのでそれを守るためにも頑張る」など、参加者それぞれの思いが語られました。
市田氏は、「お風呂に入りたい、近所づきあいをしたいという当たり前の要求を押さえつける政治はひどい。軍事費は今年162億円も増やしているのに、削ってはいけないところを削っている。憲法どおりの政治を求めるみなさんの側に道理がある。裁判も勝利し、参院選で政治が前に進むように力をあわせましょう」と述べ、参加者一人ひとりと握手しました。