2010年5月20日(木)「しんぶん赤旗」

事実と道理に立って世界と米国に働きかける党

外国特派員協会 志位委員長が講演


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(写真)日本外国特派員協会で講演する志位和夫委員長=19日、東京?有楽町

 日本共産党の志位和夫委員長は19日、東京都内の外国特派員協会に招かれ、初訪米をテーマに講演しました。テレビカメラがずらりと並び、用意した席が足りなくなる盛況ぶり。司会者は「志位氏は1年前、オバマ大統領の『核のない世界』にむけた演説を支持する書簡を同大統領に送りました。今日は共産党の視点からの日米関係について話してもらいます」と紹介しました。

 核兵器廃絶を主題とした国際交渉の開始を呼びかけた要請書を携え、核不拡散条約(NPT)再検討会議の主催者・国連関係者・各国代表団と会談した経過を詳しく報告した志位氏は、NPT再検討会議の第1委員会の報告草案に党のこの要請と合致する提起が盛り込まれたことを紹介。「こうした方向が交渉の過程で明らかになったことはかつてなかった。世界の大きな変化が反映しています」と話し、核兵器廃絶へ引き続き努力する決意を表明しました。

 また志位氏は、「基地のない沖縄」を願う沖縄県民・日本国民の声を米国政府に伝えるとともに、立場が違っても意見交換は重要だという点で米国政府と一致したと強調。「私たちは野党ですが、事実と道理に立って世界と米国に訴えることはできます。いま野党として訴えていることが、日本政府の方針となる日が早くくるようにするために努力したい」と結びました。

 質疑では、特派員から「イスラエルの問題についてどう考えるか」「イランの核プロセスは」「プルトニウムについての共産党の立場は」など矢継ぎ早に質問が出され、志位氏は一つひとつに丁寧に回答しました。

 ドイツの記者は「青年の入党者の増加は党と社会にどんな意味を持つか」と質問。志位氏は、「人間らしく働きたい」と5200人が青年大集会に集結したことや、400人の日本の若者と一緒に核兵器廃絶を訴えてニューヨークを歩いた喜びを語り、「雇用と平和の両面で若者の意識の変化が始まっています。その気持ちをくみとって党を大きくしていきたい」と答えました。

 「鳩山内閣の評価を聞かせてほしい」という質問には、「端的にいって二つの致命的な欠陥がある」と回答。米国にも財界・大企業にもモノをいえない姿勢を批判しました。「日本の政党は二つのメジャー(ものさし)ではかられます。一つは米国に正面からモノがいえる党か、それとも米国からいわれて唯々諾々と従う党か。もう一つは財界・大企業に正面から社会的責任を果たせといえる党か、それとも財界・大企業の要求に従う党か。これこそ参院選の大きな争点です」と語りました。





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