2010年5月23日(日)「しんぶん赤旗」
人間らしく働ける社会に
非正規交流集会始まる
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「人間らしく働くルールの確立を」。労働者派遣法の抜本改正が焦点となる中、非正規労働者の待遇改善をめざす第18回パート・派遣など非正規で働くなかまの全国交流集会が22日、松山市内で始まりました。400人を超える参加者。主催は全労連・非正規雇用労働者全国センター。2日間の日程です。
新国立劇場の契約打ち切りとたたかう日本音楽家ユニオンの八重樫節子さん、愛媛合唱団の歌声でオープニング。主催者あいさつした全労連の小田川義和事務局長は、非正規労働者の増加は「大企業が強制したものだ」として、正規雇用が当たり前の社会をめざしてたたかいを強めようと訴えました。
非正規センターの井筒百子事務局長は、最低賃金引き上げ、公契約、均等待遇の実現を一体に取り組み、人間らしい労働を実現しようと提起しました。愛媛労連の田福千秋議長があいさつしました。
現場からの発言で、広島パート連絡会の大内理枝さんが「最賃生活体験」を報告。「朝食を抜いて仕事に行くなど、人間らしい生活ではなかった。全国一律の最賃制度を確立したい」と語りました。マツダの「派遣切り」とたたかう田坂一朗さんは「派遣法の抜本改正と裁判勝利をめざす」と表明。一人ひとりの発言に「がんばれ」のかけ声と大きな拍手が起こりました。
特別発言で、AIGスター生命の嘱託解雇、社会保険庁の分限免職(解雇)、日航による退職強要、雇い止めとたたかう当事者が支援を訴えました。
広島県立大学の都留民子教授が「貧困と格差から平等な社会へ」と題して講演しました。