2010年5月25日(火)「しんぶん赤旗」
職能センター拡充を
山下氏 廃止の動きを批判
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日本共産党の山下芳生議員は19日の参院総務委員会で、全国61カ所にある独立行政法人・職業能力開発促進センター(通称・ポリテクセンター)を廃止する動きを批判し、国の責任で拡充すべきだと求めました。
山下氏は、ポリテクセンター関東の視察をもとに、▽受講生の意欲の高さ▽熱心な指導員と高額の専門機器▽受講料が無料で雇用保険も延長されるので生活費に困らない―などにより訓練終了後の就職率が8割を超えていることを指摘。「求職者の早期就職に大変役立っている」と述べ、政府の認識をただしました。
枝野幸男行政刷新担当相は「役に立っていることは否定しないが、国がやる必要はない。財源を移譲するなかで地方に移管する」と述べました。
山下氏は、マスコミ調査で、厳しい財政事情のなか移管を受け入れる意向を示している自治体がないことを指摘し、「地方が受けとらなければ廃止せよという枝野担当相の方針では、失業者を救済する点でも、技術の継承という点でも取り返しのつかないことになる」と追及。枝野担当相は「移管されなければすぐ廃止するという理解ではない」と答弁せざるを得ませんでした。
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