2010年5月25日(火)「しんぶん赤旗」
リース代猶予生かせ
吉井氏 通知の活用進まず
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日本共産党の吉井英勝議員は衆院経済産業委員会(12日)で、経済産業省が出した、中小企業が借りる機械などのリース代の支払いを猶予する通知に関連して、ものづくり技術集積や町工場を守るために通知を生かす「特段の努力」を求めました。
通知は、中小業者の運動や共産党の要求を受け、リース事業者団体である社団法人リース事業協会に4月16日に出されたもの。しかし、申し込もうとしても、高い遅延損害金や延滞利息が上乗せされる懸念が残ることから活用が難しいとの声が上がっています。
吉井氏は、借り手の合意なくリース物件を引き揚げないことやリース料の引き下げなど切実な要求に応えるとともに、家賃や機械のローンなどへの直接補助にも踏み出すべきだと求めました。
直嶋正行経産相は「厳しい不況下で中小企業の集積を確保することは最も重要なことだ」と述べ、取りまとめ中の中小企業憲章の行動指針の中に、ものづくり中小企業の支援を明確にうたいたいとの考えを示しました。
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