2010年5月27日(木)「しんぶん赤旗」
「控訴するな」連帯行動
石綿被害解決求め 霞が関デモ
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「国は控訴するな」「被害者の声をきけ」と大阪・泉南アスベスト国賠訴訟原告団・弁護団が26日、東京・霞が関でデモ行進しました。訴訟を支援する首都圏建設アスベスト訴訟原告団(1次、2次あわせて388人)、首都圏4土建(東京、埼玉、千葉、神奈川)や各団体が連帯し、500人が参加しました。
連日、厚生労働省、環境省の前で座り込みをつづける原告団の湖山幸子さん(69)は「53歳で亡くなった夫の病気の原因をどうしても知りたいと思い、提訴に踏み切り、判決で石綿による被害と認められました。幸せに生きる権利が私たちにもあります」と訴えました。
全国公害総行動実行委員会の清水瀞・運営委員は「大阪地裁判決で国は50年前に知っていたのに対策を怠ったことが明確になった。被害者に対し、国はどうしたら解決できるか真剣に考えるべきです」と怒ります。
東京土建の男性(64)=大工=は「私たちの裁判も年内に結審する見通しです。泉南の勝訴は私たちを勝利に近づけるものだと思っています」と語りました。
原告団、弁護団は同日夜、国に控訴断念を求める徹夜の座り込みを開始しました。