2010年5月30日(日)「しんぶん赤旗」
“共産党スケール大きい”
志位委員長訴えに参加者
大門参院議員とかとう氏決意
仙台で演説会
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参院選の勝利に向け日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が29日、仙台市で開かれました。貸し切りバス15台などで各地から多くの人が集まり、志位氏らの話に「アメリカに普天間基地の撤去を堂々と話してきたのはさすがだと思った。共産党くらいスケールのでかい仕事をする党はないのではないか」との声が寄せられました。
「宮城県原爆被害者の会」の木村緋紗子事務局長が、核不拡散条約(NPT)再検討会議で米国に行った際のエピソードを紹介。「被爆国である日本の首相、外務大臣がなぜ来ていないのか。被爆者はみんな怒っていました。その中で志位委員長が参加していて私は感激しました。国会に行っても宮城県選出の共産党の議員がいないのはさびしい。力を合わせて大門さん、かとう幹夫さん(参院宮城選挙区予定候補)を必ず送り出そう」。駆け寄った志位氏とともに両手を挙げ、聴衆の歓声を受けました。
大門みきし比例予定候補・参院議員は、普天間基地の辺野古「移設」、日米FTA(自由貿易協定)推進の姿勢をとる鳩山政権に国民の怒りが渦巻いていると述べ、「アメリカと大企業にはっきりモノを言える共産党を伸ばしてこそ、ルールある経済社会をつくれる」と力説。かとう予定候補は「国民の食料を守る第1次産業を支える政治の実現のため、最後まで頑張りぬく」と決意を語りました。
宮城県農業協同組合中央会の木村春雄会長、宮城県森林組合連合会の佐藤豊彦代表理事会長からそろって、農林振興への党の尽力に感謝するメッセージが寄せられました。
志位氏は、参院選で問われる「アメリカや財界にモノが言えない政治を続けていいのか」という大争点を大いに語りました。
「大企業に堂々とモノを言える党を伸ばすことこそ暮らしを守る一番の力です」と「ルールある経済社会」の構築を力説する中で、農林水産業の再生にふれました。「民主党政権は、問題のある『戸別所得補償』とセットで歯止めのない輸入自由化を押し付けようとしています」と告発。価格保障を中心に所得補償を上乗せして、再生産コストを賄えるようにするとともに、日米FTAなどを中止し、歯止めのない輸入自由化をやめることが必要だと訴えました。農協や森林組合との交流にふれ、「日本農業を一緒に立て直そう」と呼びかけました。
また志位氏は、日本共産党が米国政府に対して「普天間問題の唯一の解決の道は無条件撤去しかないと訴えた」ことなど初訪米の報告とあわせて、沖縄普天間問題の解決の展望を語りました。
NPT会議では「なぜ被爆国の首相や外相が参加していないのか」との失望の声も聞かれたと国会で質問された岡田克也外相が「志位委員長も参加され、非常に有益な意見交換もされたことは、日本としての存在感を示すことにつながった」と答弁したことを紹介すると、会場は爆笑。「自分でやったらどうか」と話すと、割れるような拍手が起きました。
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