2010年5月31日(月)「しんぶん赤旗」
人間の鎖1000人 クボタ包囲
石綿被害「謝れ 償え 無くせ」
尼崎市
「国とクボタはすべてのアスベスト被害者に謝れ、つぐなえ」と30日、兵庫県尼崎市のクボタ阪神事務所(旧神崎工場)を包囲する人間の鎖集会が開かれ1000人が参加しました。5・30クボタ包囲人間の鎖実行委員会の主催。
クボタの発表によれば、今年3月末までに361人もの被害者がでています。国とクボタを相手どり裁判をたたかう尼崎アスベスト訴訟の原告団、弁護団を支援し、アスベスト被害者の完全救済を求めて取り組まれました。
クボタ工場から600メートルの距離に住み、近接するヤンマーに通勤していた父親を悪性胸膜中皮腫で亡くした原告の男性(62)がマイクで訴えました。「クボタは裁判で、『塀の外へはアスベストを飛散させていない。年中、窓を閉めて作業していた』と、小学生でもわかるうそを言いながら、なぜ高額の『口止め料』(救済金)を支払うのでしょうか。クボタは加害責任を認め、心からの謝罪を被害者にせよ。補償はそれからの問題です」
自転車で5歳の息子と、行動に参加した女性(42)は「何も知らずに暮らしていた市民に公害をまきちらした責任を認め、二度と被害が起こらないようにしてほしい。子どもの将来のためにも」と話しました。
吉井議員が激励
大阪・泉南アスベスト国賠訴訟弁護団、香川エタパイ訴訟原告団が連帯あいさつ。日本共産党の吉井英勝衆院議員が激励あいさつしました。
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