2010年6月2日(水)「しんぶん赤旗」
偽装請負
資生堂は雇用守れ
女性7人 地位確認求め提訴
大手化粧品メーカー資生堂鎌倉工場(神奈川県鎌倉市)で長年偽装請負として働かされ、中途解雇や雇い止めにされた女性労働者7人が1日、資生堂と派遣元のアンフィニを相手に、資生堂の労働者としての地位確認、賃金支払いなどを求める訴訟を横浜地裁に起こしました。
提訴したのは7人。全労連全国一般労働組合神奈川地本アンフィニ分会組合員です。
アンフィニは09年5月、資生堂の減産を理由に池田さんら原告5人を含む22人を契約途中で解雇し、原告2人を雇い止めしました。原告らは最長8年5カ月同工場に勤務し、資生堂の指揮命令のもと化粧品製造を行ってきました。この間派遣元が3回変更し2006年6月から派遣元のアンフィニは08年1月、実態を変えず請負契約に切り替えました。
記者会見で高橋宏弁護士は「実態は資生堂の正規社員なのに解雇権制限法理を脱法するため派遣の形を偽装している」と指摘。藤田温久弁護士は、資生堂の10年3月期の当期純利益が336億円にのぼることにふれ「会社が危ないからではなく黒字幅を伸ばすために彼女たちを切ってきた」と批判しました。
日本共産党の、はたの君枝参院選挙区予定候補が提訴前の行動に参加しました。