2010年6月6日(日)「しんぶん赤旗」
公約破りは連帯責任
TBS系番組 笠井氏が指摘
日本共産党の笠井亮衆院議員は5日、TBS系番組「サタデーずばッと」で、鳩山由紀夫首相辞任の原因や菅直人新首相の責任について、各党出席者と討論しました。
笠井氏は、鳩山首相辞任の「引き金」は、沖縄・米軍普天間基地「移設」などでの公約破りに対する沖縄県民と国民の怒りだと指摘。「国民が聞く耳を持たなくなった」という鳩山氏の発言について、「沖縄では『聞く耳を持たなくなったのはあなた方だ』という声が出た。国民の怒りに包囲されての辞任だ」と強調しました。
民主党の海江田万里選挙対策委員長代理は、鳩山発言は「話を聞いてもらえなくなったという意味だ」などと弁解しました。
また笠井氏は、鳩山、小沢一郎両氏の辞任表明が普天間基地や「政治とカネ」の問題の「重荷」を「取り除いてくれた」とする菅氏の発言に言及。「辞めて問題が解決するわけではない。菅氏には鳩山内閣の副総理として、やってきたことへの連帯責任がある」と述べ、同基地「移設」の日米合意に閣僚として署名し、「政治とカネ」問題の究明に取り組まなかった責任が問われると訴えました。
さらに笠井氏は、琉球新報と「毎日」の共同世論調査で、同基地の無条件撤去と国外「移設」を求める回答が合わせて74・4%に達したと指摘。日米合意を踏まえるという菅氏は「大変な問題に直面することになる」と指摘しました。
笠井氏は、菅氏が「クリーンな民主党」をつくるというのなら、鳩山、小沢両氏の疑惑で「証人喚問を含めてやるのかが厳しく問われる」と強調。企業・団体献金禁止の法制化以前に民主党が率先して受け取りをやめればいいと述べました。
海江田氏は、「政治とカネ」の問題で笠井氏が求めた予算委員会の開催に関連し、「笠井さんもいる予算委員会でよく議論したい」との考えを表明しました。