2010年6月9日(水)「しんぶん赤旗」
菅内閣発足
問われるのは政治の中身
市田書記局長が会見
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日本共産党の市田忠義書記局長は8日、国会内で、記者団からこの日発足した菅直人内閣について問われ、「看板、表紙ではなく、問われているのは政治の中身だ。鳩山前内閣は、普天間、暮らし、『政治とカネ』の問題で国民の期待を裏切り、退陣に追い込まれたわけだが、菅内閣にはその反省と問題の打開の方向がみられない」と述べました。
市田氏は、菅内閣が米軍普天間基地問題では、沖縄・名護市辺野古に新基地を押し付ける日米共同発表堅持の立場にあることを指摘。「政治とカネ」の問題でも、民主党の枝野幸男・新幹事長が7日の会見で「(小沢一郎氏は幹事長辞任により)一定の政治的なけじめをつけられた」と疑惑の真相究明に背を向ける姿勢を示していることを批判し、「菅首相はこの問題を一体どうするつもりなのか。きちんとした自浄作用を発揮すべきだし、国会で真相を解明しない限り『クリーンな政治』とは言えないはずだ」と強調しました。
さらに暮らしの問題でも、法人税減税、消費税増税の方向が打ち出されていると批判しました。
市田氏は、「問題は、国民の立場に立ってアメリカや大企業にモノが言えるかどうかだ。ここに堂々とモノを言わない限り、暮らしも経済もよくならない。平和の問題でも打開の方向を見いだせない」と指摘。「国会の本会議、予算委員会で、焦点の問題をきちんとただして、参院選での審判をあおぐべきだ」と述べました。