2010年6月10日(木)「しんぶん赤旗」
官房機密費 使途示せ
塩川議員 菅政権に質問主意書
日本共産党の塩川鉄也衆院議員は9日までに、菅新政権に対し、官房機密費(内閣官房報償費)の使途や鳩山政権から引き継いだ未使用残高の公開を求めるとともに、不正使用の調査を行う意思の有無をただす質問主意書を提出しました。
質問主意書は、歴代政権が政界・マスコミ工作のために官房機密費を使用してきた実態について調査・解明する努力の意思があるかどうかについてもただしています。
鳩山政権当時の平野博文官房長官は、塩川議員が衆院予算委員会や内閣委員会で官房機密費の使途の公開や過去の政権の不正使用の調査を要求したのに対し、いずれも拒否してきました。
自民党政権の官房長官を務めた野中広務氏は4月放映のテレビ番組で、盆暮れに評論家への「お届け」が恒例となっていた実態など、同機密費が政界・言論界工作に使われていたことを暴露しました。
質問主意書提出にあたって、塩川議員は次のように語りました。
「民主党政権は官房機密費の使途も公開せず、毎月6000万円を使い続けてきた。『クリーンな政治を取り戻す』(鳩山前首相の辞任表明)、『国民の信頼を回復する』(菅首相)というのなら、菅内閣は質問主意書への答弁を通じて国民に対し誠実な姿勢を示すべきだ」