2010年6月17日(木)「しんぶん赤旗」
シベリア特措法が成立
塩川議員賛成討論 元抑留者に特別給付金
第2次世界大戦後に旧ソ連軍によってシベリア、モンゴルなどに抑留された元抑留者らに特別給付金を支給する「戦後強制抑留者特別措置法」(超党派による参院議員提出法案・参院先議)が16日、衆院本会議で可決・成立しました。
同法は、主な内容として、元抑留者に対し抑留期間に応じ25万〜150万円の特別給付金を支給すること、国として強制抑留の実態調査やその労苦を伝える事業を行うことを定めています。
本会議に先立ち衆院総務委員会で採決され、日本共産党の塩川鉄也議員が賛成討論を行いました。塩川氏は、法案が給付金支給とともに抑留問題の真実究明、抑留体験の次代への継承など総合的な取り組みを国が責任を持って実施することを定めており、大きな意義を持つと指摘。一刻も早い法施行と給付金支給の具体化を求めました。
また、政府が作成する「抑留実態調査等に関する基本的な方針」に元抑留者の意見を反映させるとともに、高齢化の実態を踏まえ、その枠組みを早く明らかにするよう強調しました。